はじめに
皆さんは野球のスコアブックを記録したことがありますでしょうか。
お子様の少年野球で急にスコアを書かなければならなくなった。
また部活動やサークルでスコアラーの役割が突然来た。
様々な理由によりスコアブックを手にした方も多いでしょう。
野球のスコアブックを書くことは非常に簡単です。何故ならば明確な記載方法のルールがないからです。
また後述しますが そのことが野球のスコアブックを書くことに難しさと混乱を招いているとも言えます。
スコアブックとは試合を用紙に「記録」することに他なりません。
実はスコアブックの記録の仕方に絶対的な決まりなど存在しません。
使用する様式や、所属するリーグや連盟などによっても使う書式が変わるからです。
ただし一般的な記号を用いることで多くの人が一目で理解できるようにすることが大切です。
早稲田式と慶応式
時は遡り明治時代の中期。日本でのスコアブックの書き方は「早稲田式」と「慶応式」というスタイルがありました。
当時から強豪校である早稲田大学と慶応大学の野球部が競い合ってチーム強化をしていく中でそれぞれのチームで試合の記録をしていったのです。
その形式はお互い相手に知られないようにという目的もあり記録の仕方に若干の違いがありました。

その後 指導者や報道関係者に早稲田出身者が多かったことから結果的に,
早稲田式がベースとなって普及していきました。
※ 早稲田式 マス目の中央にダイヤモンドがあり一般的に普及しているスタイル。
初めての方は、まずは早稲田式から学ぼう。

※ 慶応式 一般的には使用されていないがプロ野球の公式記録には採用されている。
早稲田式よりも記号化されており、簡素化されているのが特徴。集計を素早くすることを主に目的としている。

スコアブックを手にした貴方は今日から立派なスコアラーです。
試合を頭で全て「記憶」することは無理なので「記録」することで試合を振り返ったり分析に使えるようになります。
さあ、これからスコアブックを付けていきましょう!