「練習試合、阪神-西武」(20日、安芸市営球場)
先発した阪神・及川雅貴投手(19)は
予定の4イニングを投げ、4安打1失点。
強打者の山川を第1打席は三ゴロに抑えたが、
第2打席は四球を与えた。
初回は上々の立ち上がり。
先頭・鈴木を121キロスライダーで見逃し三振に斬る。
続く川越は威力抜群の直球でバットを折ったが、打球は左前へ。
ただ、3番・山村を併殺打で仕留めた。
二回は強打者の山川、ドラ1・渡部との対戦。
まずは4番・山川を140キロ直球で三ゴロに抑えると、
5番・渡部は内角低めのスライダーで空振り三振。
最後は6番・愛斗を1球で三ゴロに抑えた。
三回は失点を許す。
先頭・佐藤に中前打を打たれるが、岡田を併殺打で斬り、簡単に2死。
ただ、仲三河の左前打を江越が後逸し、
2死三塁とすると、鈴木に135キロ直球を中前にはじき返され、先制点を与えた。
四回は川越、山村を打ち取ったが、山川、渡部には連続四球。
愛斗は右邪飛に抑え、4回4安打1失点で降板となった。
デイリー
能見投手の後継者へ
阪神は能見投手がいなくなり、岩貞投手がシーズン途中から中継ぎへ回った。
先発は髙橋遥人投手がメインになったが、故障も多く
一年間通じてはローテを守っていない。
2年前にようやくブレイクした島本投手も育成契約になってしまい、
阪神は左腕王国に見えて、実際はそうでもない。
なのでチェン投手を補強したわけだが
この横浜高校から入団した及川投手には
是非とも甲子園球場で1本立ちしてほしい。
スーパー中学生
千葉県匝瑳市出身の及川投手は
匝瑳リトルシニアに所属し中学3年時にはU-15日本代表として
大会最優秀防御率を受賞。
最速140キロを超えるストレートを投げる「スーパー中学生」だった
横浜高校進学後は3度の甲子園出場。
星稜高校の奥川恭伸投手・大船渡の佐々木朗希投手
そして阪神の西純矢投手とともに「高校BIG4」と呼ばれた。
しかし制球難に悩まされ、一時はエースナンバーを剥奪される。
キレのあるスライダーがあるだけにストレートの
精度と球威を上げてくると長いリーチから繰り出されるだけに
打者としては、かなり打ち辛いだろう。
ともあれ、西武の強打者相手にまずますの投球を見せた。
今年の阪神は西純矢投手だけではない。
横浜高校の及川雅貴投手も健在だ。