速報が飛び込んだ。昨年セリーグの覇者である巨人の田口麗斗投手とヤクルトスワローズの若手スラッガー廣岡大志内野手との交換トレードが合意したことが1日に両球団から発表された。
先日の阪神との練習試合で違和感はあった。
ヤクルトの廣岡内野手がライトを守っていたのだ。
なんでやろなぁと思っていたがヤクルトは基本的にショートの人材不足が長期間にわたり続いていてセンターラインが固定できないことがBクラスの要因にもなっている。
もちろん廣岡選手は出場機会を増やすためなのだろうが、あまりにも突発的過ぎて見ていて少々違和感はあった。
ヤクルトは昨年、ショートに助っ人新外国人エスコバーを獲得し西浦直亨や廣岡がそれこそ数少ない内野のポジション争いを繰り広げていたのだ。
しかしヤクルトには武岡龍世内野手もファームで虎視眈々と一軍のレギュラーの座を狙っているのも事実だ。
武岡龍世(たけおかりゅうせい)
2001年5月28日 178㎝ 77キロ 右投げ左打ち
八戸学院光星高校から2019年ドラフト6位でヤクルトに入団したセンス抜群のショートストップで八戸学院光星高校時代は2年夏から3季連続で甲子園に出場している。
U-18ワールドカップの日本打以上では全8試合にフルイニング出場し本職のショートの他に二塁手、三塁手、右翼も守っていた。
厚い巨人の選手層
廣岡選手は新天地に行って活躍するポジションはあるのだろうか。
巨人の内野にはショートはもちろん坂本勇人選手がいる。サードは岡本和真選手がいてセカンドは吉川尚輝がいる。
しかし巨人には絶対的なreverve選手、控え選手がいない。
確かにサードの岡本和真が離脱した場合、サードはウィラー!?選手が守るのか、ショートの坂本勇人選手が離脱した場合にショートには確かに穴が開く。
ファーストは新外国人と中島がいるとしてショートは増田大輝がスタメンで行くというのは難しいし、ドラフトで獲得した中山礼都が育つまでは中堅的な力を持った野手は、そういえば見当たらない。
ひょっとすると廣岡選手にはチャンスなのかもしれない。
智弁学園出身の廣岡選手は岡本和真選手の後輩にあたる。
ヤクルトには大きな補強、先発左腕
一方でヤクルトスワローズには田口投手の加入は計り知れなく大きい。
とにかくヤクルトは先発投手が足りない。しかも左がいなかったのだ。
長年ヤクルトは石川投手が神宮のマウンドをサウスポーとして守ってきたが、さすがに一年通じてのパフォーマンスは苦しくなってきた。
小川投手がチームに残留し、ようやくドラフトで東北福祉大学の山野太一投手を獲得できたが、髙橋奎二投手もまだ一本立ちできていない中で、実績経験がある田口麗斗投手の加入は高津監督としても頼もしい存在になるに違いない。
田口投手は先発で10勝、廣岡選手は途中出場の機会が多くなるかもしれないが与えられた打席でなんとか二桁本塁打を狙ってほしい。
このトレードが両チーム、そして両選手にとってプラスになるように願う。
田口麗斗(たぐちかずと)
1995年9月14日生まれ 広島市佐伯区出身
171㎝ 83キロ 左投左打
広島新庄高校から2013年ドラフト3位で巨人入団
2017年には13勝4敗の好成績を収めている。