過去の優勝シーズン
さて、快進撃を続けるタイガースですが過去の優勝したシーズンはどのような開幕からのスタートだったのでしょうか。
まずは昭和60年、バース掛布岡田の強力クリーンアップで他球団を圧倒的な打撃力で勝ち進んでいった唯一の日本一のシーズンなんですが、4月を終えて9勝3敗1分けと4連勝と5連勝がありまして伝説のバックスクリーン3連発で甲子園で巨人に3連勝しています。
2003年の星野監督で優勝した時はFAで金本選手が移籍して来てダントツでセリーグを独走して優勝したわけなんですが、開幕直後は8勝5敗1分と貯金は3つで15試合を過ぎたあたりから一気に連勝街道に入ります。
岡田監督で優勝した2005年はJFKという鉄壁のリリーフを擁してドラゴンズと最終的にトップの座を争い、最後は振り切ったシーズンだったんですが出だしは8勝6敗1分けとこのシーズンもまだ15試合消化した程度では、そこまで貯金は作れていませんでした。
そう考えると現在のチーム成績は過去の優勝シーズンと比較してもハイぺースとも言えるんですが、2002年、星野監督一年目に開幕7連勝というのがありましたが、その年はケガ人が続出し、赤星選手が骨折、現監督の矢野捕手が脱臼、なかなかベストメンバーで戦うことが出来ずに最終的には4位と言う結果に終わりました。
これから阪神が優勝するために必要なのは3つのポイントがあると考えます。
①怪我や故障 ②大型連敗 そして③が送りバント
まず1つ目は怪我の予防。
今年は阪神、選手層が厚いため、多少のケガ人が出ても大丈夫なくらいの戦力はありますが、正捕手の梅野捕手や、まだ調子は出ていませんが、リードオフマンの近本選手、そして4番の大山選手など、チームの軸となる選手が離脱してしまっては、やはり少し苦しい戦いになります。
選手はもちろん、チームとしても十分な危機管理はしているとは思いますが今年は怪我以外にもウイルス感染で選手が一気に大量に離脱してしまうリスクもあります。
実際、ヤクルトや巨人は主力選手が登録を抹消されまして戦力がダウンしました。
まだ阪神は新外国人のメルロハスJr選手やアルカンタラ投手の合流という上積みにプラスして、先日バンテリンドームで今季初勝利をマークしたチェン投手もいますし、左の高橋遥人投手も復活待ちです。
野手や投手は余剰にいるとはいえ、まだまだ油断は許せません。
ですので阪神の選手以外もそうですけれども怪我や故障だけはね、十分注意してもらって、お互いですねベストメンバーで戦ってほしいなと思います。
そして2つ目は大型連敗です。
これはもう、チーム全体の調子が落ちる時というのは絶対に来ますから このままのペースで最後まで勝ち進むというのは少し考えにくいです。
早ければ阪神にも1か月以内には大型連敗の可能性も十分にあると思います。
各球団、これから外国人選手が合流し、戦力が整う時期がきますからカードの1巡目と同じような戦い方は出来なくなると思います。
やはり打線に重量感が出てくれば、継投策も1人1殺ということもしなければならないでしょうし、連続してホームランを打たれる試合もあるかもしれません。
今のところ阪神は先発投手陣がすごく試合を作っています。
先行逃げ切りの試合展開ができていますし、ローテもカードの頭に抹消されましたが藤浪投手と西投手が離れています。
青柳投手にガンケル投手、伊藤将司投手、そして秋山投手と非常に安定感がある
先発投手陣なので心配ないとは思いますが、やはりね、阪神ファン心理としましては
好調な時ほど不安にあるという事が多々あります。
まあ連敗をしてもその数をいかに少なくできるかがポイントだと思います。
3連敗や4連敗ならまだいいですが、6連敗以上の大きな波が来ると少ししんどいですね。
今年は交流戦がありますので、せっかく作ったアドバンテージを強豪パ・リーグ相手にするまえに吐き出すのはもったいないです。
守りに入らなくてもいいですが、傷口は最小限に抑えて欲しいと思います。
そして3つ目は送りバントです。
4月9日の横浜スタジアムでの試合。
ピッチャーの藤浪選手が送りバントを1試合で3つ決めます。
この送りバントが今の阪神の重量打線では大変重要な意味を持ってくると思います。
ヤクルトとDeNAはちょっと防御率悪いんですが、やはり、いいピッチャーがくれば そう簡単に点は取れません.
今年の阪神打線は3番マルテ4番大山、5番にサンズで6番佐藤輝明選手ですから、この3番から6番で送りバントという作戦は、ほぼほぼないと思います.
ですのでクリーンアップが出塁した時や下位打線で作ったチャンスを上位に回す時は今年の阪神打線にとって、送りバントが非常に大事な要素になってきます。
もちろん佐藤輝明選手のホームランやサンズ選手のホームランも効果は絶大なんですが、リリーフ陣がいいチームからは、そうそう簡単にホームランも出ません。
キャンプで送りバントコーチとして元ジャイアンツの川相さんにも来てもらったわけですから、今年はぜひキッチリと送る場面では送ってほしいですし、1985年の優勝当時も219本塁打放っている影でリーグトップの犠打も記録しています。
大技小技からめて得点力を高めていってほしいなと思います。
そういうわけで阪神優勝へのキーは
①ケガ人、故障者を出さないこと
②大型連敗を防ぐ、例え連敗モードに入ってしまっても最小限に抑えること
③送りバントの重要性
下位打線で作ったチャンスをしっかりと上位へ回して得点力を増やすと
こういったところが重要だと思います。