今季はサウスポー不足に悩まされた阪神でしたが、やはり上位で大学生左腕を指名してきました。
2位指名は創価大学の鈴木勇斗投手です。
鈴木勇斗投手 2000年3月17日生まれ 左打左投 174㎝ 84㌔
鹿児島 鹿屋中央(かのやちゅうおう)高校では主戦投手として力を発揮しまして3年夏の鹿児島県大会でベスト4までいきますが、甲子園出場はなりませんでしたが当時から鹿児島県屈指のサウスポーと高評価を得ていました。
創価大学進学後は二段モーションに投球フォームを変更し3年秋のリーグ戦では9試合に登板し4勝1敗47イニングを投げまして50奪三振防御率1.72と好成績を収めます。
最速152キロのサウスポーですが、変化球も魅力的でスライダー・カーブ・チェンジアップを投げ分けます。

大学3年生の時の関東地区大学野球選手権で国際武道大戦に登板し3失点12奪三振で完投勝利を記録するなどその存在感を大きくアピール。
しかし決勝では現在西武ライオンズに所属します渡部健人率いる桐蔭横浜に4-3と敗れてしまい優勝は逃しましたが1回表の立ち上がりは三者凡退に抑えるなど上々の立ち上がりを見せていました。
指にかかった真っすぐは威力十分で打者を圧倒。スタミナも十分で先発ローテーションを狙えるレベルの高いピッチャーデです。
しかしドラフト会議後の2021年11月2日に行われました関東地区大学野球選手権で神奈川大学戦の試合で先発した鈴木投手は制球力が定まりませんでした。
初回はなんとか無失点で抑えたものの、3つの四球を与えてしまい2死満塁のピンチを招きます。
そして2回のピッチングは2つの四球と味方の失策なども絡み合い4失点で5回の先頭打者に四球を与えたところで降板となりました。
チームを勝たせなければという気負いの部分が先行してしまいコントロールが乱れてしまった鈴木投手でしたが、もちろん好投していた試合も多数あるのでこれだけでは一概に評価はできません。
どちらかというとタイプ的にはDeNAの濱口投手のようなタイプかもしれません。
いい投球するときは手も足も出ないけれども崩れる時は自らの四球でピンチを招き痛打される感じでしょうか。
しかしボール自体は良いものを持っていますので、まずは開幕一軍を勝ち取って先発ローテーションの一角を担ってほしいと思います。