中日ドラゴンズの2021年ドラフト指名において、まず注目の1位指名は上武大学のブライト健太外野手です。
1999年5月7日生まれ 右投げ右打ち 184㎝ 84㌔
ボクシング・陸上・バレーボールの経験のあるガーナ人の父 アドゥ・ブライト・ジョンさんとテニスとバスケットボール選手だった母、陽子さんの下で育ったサラブレッド。
今年の全日本大学野球選手権大会では1回戦の西日本工大との試合で2回裏に先頭打者として打席に入った4番のブライト選手はライオンズ1位指名の隅田投手から本塁打を放ちます。
1ボールからの2球目を強振するとレフトポール際に大ファールを打ち直後の143㌔の
ストレートを左中間へ運びます。
普通はファールの打ち直しである直後の球は凡退することが多い中、直後のボールを一発で仕留めるあたりにブライト選手の非凡さを感じさせます。
このソロホームランが決勝点となり初戦突破した上武大学は準決勝で慶応大学に負けてしまうのですが、ブライト選手は4試合で13打数8安打2本塁打5打点の好成績を収めます。
50m5.8秒の俊足を武器に外野守備でも好プレーを連発するブライト選手は大学3年の秋までは3試合で8打数無安打5三振と全く実績のなかった選手だったのですが4年の春から急激に成長を見せます。
今年の春季リーグで14試合 50打数19安打3本塁打12打点 MVP ベストナイン 最多本塁打・安打 最高出塁率と一気にタイトルを総なめします。
スイングスピードは群を抜いていたのですが、変化球の対応が出来ずにボール球に手を出していたブライト健太選手でしたが左足のステップを小さくして目線のブレを最小限に抑えるようにフォーム改造に着手します。
そしてトップは大きめにとるのですがインパクトまでのスイング軌道はコンパクトにまとめ、下半身の割れをしっかりと使ったインサイドアウトのスイングで一気にその才能が開花しました。
現役時代に東芝の左打者として活躍しました谷口監督の指導の下フルスイングの中にもミート力があるスイングを確立させたブライト健太選手、中日の核弾頭となるか大変注目の選手ですね。