今年の広島カープのドラフト戦略は実にチームの課題点を的確に補強した形になったと思う。
2020年ドラフト会議では右投手でクローザーに抜擢されたトヨタ自動車の栗林良吏投手に八戸学院大の大道温貴投手を獲得。さらに期待の小林樹斗投手が控える。
右投手に偏りが見えるピッチングスタッフだが天理大学の森浦投手も中継ぎ登板で実績を積み、さらには床田投手の成長、そして福井県立丹生高校から入団した左腕 玉村昇悟投手が今後の成長の期待を見せてくれた。
そんな広島カープのドラフト戦略2021年だが順番にシリーズで見ていこうと思う。
まずは1位指名ですが関西学院大学の黒原拓未投手です。
黒原拓未(くろはらたくみ)投手
1999年11月29日生まれ 左投左打ち 173㎝ 77㌔
和歌山県海南市出身で中学の時は軟式野球部に所属。
高校は地元の強豪校 智辯和歌山へ進学し、1年秋からベンチりを果たします。
2017年 3年の夏にはチームを二年ぶりに甲子園へ導きまして大阪桐蔭戦で全国大会初登板。
黒川投手は5回と1/3を投げまして球数95 被安打6 奪三振4 四球が2で1失点と好投しますけれどもチームは1-2で破れてしまいます。
この時智辯和歌山のチームメイトには2学年下に楽天へ入団します黒川史陽(ふみや)がサードを守っていまして、1学年下には現在広島カープに在籍しています林晃汰選手がいるそうそうたるメンバーでした。
関西学院大学へ進学後は2018年の1年春からリーグ戦で登板しまして 主に先発として13試合中8試合に登板。
35回2/3を投げて2勝3敗防御率3.79で防御率9位に入ります。
1年秋の関西大学リーグの2週目、近畿大学と対戦した黒原投手は延長10回を投げ抜き球数125 被安打8 奪三振7 失点1で 2-1と完投勝利 チームも10回裏にサヨナラ勝ちを収めるんですが、この時の近畿大学の4番バッターが当時2年生だった佐藤輝明選手でした。
近大 010 000 000 0 =1
関学 000 001 000 1x=2
2回表に1年生だった黒原投手は近畿大学の4番で当時2年生だった佐藤輝明選手から
先制のソロ本塁打を浴びます。
しかしながら左投手でも打者のインコースに投げ込めるピッチングは魅力的で
チェンジアップを打たせてアウトを稼ぐこともでき、ゲームメイクに非常に長けた
ピッチングをする投手です。
最速151㌔のストレートにスライダー・カーブ・カット・フォーク・シュートを投げ4年生になった春のリーグ戦では8試合に登板し5勝1敗
51回1/3を投げて奪三振42 防御率0.70で堂々の1位。
そして関学を14季ぶりの優勝へ導き、MVP・最優秀投手賞・ベスト9を受賞しました。
これでカープは右の森下投手、そして左の黒原投手と左右の先発の両輪が出来つつあります。
2021年ペナントレースにおいて阪神タイガースは決して広島戦の対戦成績は良いとは言えませんでした。(12勝12敗1分け)
優勝争いの最中にカード3連敗を喫するなど苦戦を強いられたのは記憶に新しいです。
ただでさえ、特定の投手を打ち崩すのが苦手な阪神打線。
来季のカープ先発ローテは、ガラッとメンバーが変わりそうですので要注意だと思います。
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