カイル・ケラーが最有力か
2021年シーズンは首位ヤクルトと勝率5厘差で2位に終わったタイガース。
2022年シーズンは優勝が必須課題ではありますが阪神の外国人事情はまだしっかりとしたものになっていません。
2021年シーズンに41セーブを記録し2年連続でセーブ賞を獲得したスアレス投手は2年契約ではありますが2年目はスアレス投手に選択権があり、メジャー流出となってしまったことにより阪神のクローザー問題が大きくクローズアップされることになりました。
現状、セットアッパーの岩崎投手が繰り上がるのか、それともアルカンタラ投手が抑えをするのか、または新外国人のカイル・ケラー投手がクローザーを務めるのか、キャンプ・オープン戦を見ない限り全く今季の構想が読めない所ではあります。
ストレート+カーブ+スプリット
カイル・ロバート・ケラー投手
1993年4月28日生まれ 28歳
193㎝ 92㌔ アメリカ ルイジアナ州メテリー出身
サウスイースタン・ルイジアナ大学から2015年 ドラフト18巡目でマーリンズに入団した右投げの投手です。
入団当初はマイナーで主に登板します。
それでも2017年はシングルAクラスのリーグにおいて36試合に登板し 2勝0敗8セーブをマークして67イニングで86奪三振。
WHIPは1.06 GO/AO 1.14と打たせて取るピッチングも披露します。
2018年はマイナーで3チームを渡り歩き44試合に登板し2勝4敗9セーブ
防御率3.08 で52イニング2/3で78奪三振と比較的三振を奪える投球を見せます。
WHIPは1.10 GO/AO 0.79でこの年から、グラウンダーピッチャーだったケラー投手ですが比較的フライアウトでバッターを打ち取っていくことが多くなっていきます。
2019年8月4日のレイズ戦でメジャーデビューを果たし2020年は大谷選手と同じロサンゼルス・エンジェルスでプレーします。
そして2021年4月5日にピッツバーグパイレーツが金銭でケラー投手を獲得しまして2019年マーリンズ2020年のエンジェルスでの過去2年間の成績は13イニングで防御率4.15の成績。
5月16日にPNCパークで行われましたサンフランシスコジャイアンツ戦ではパイレーツが8-6とサヨナラ勝ちを収めるのですが、この試合での6回表にケラー投手は登板します。
しかし三振を2つ奪うものの、ジャイアンツのタッチマンにライトスタンドへ2ランホームランを放り込まれて1回と1/3で自責点2と、そのキレイな回転のフォーシームは武器にはなるのですが、一発の危険性を含んでいます。
2021年のイニング6、つまり試合の6回のみの登板成績は10回と1/3で防御率11.32被本塁打6 で四球が9と、メジャーでの成績ですがかなり打ち込まれていた傾向にあります。
2021年パイレーツでの成績は32試合に登板し0勝0敗2ホールド 防御率は6.48 自責点24、33回⅓ で奪三振36 しかし被本塁打が9本とやはりこの辺りに少し不安が残りますが11月7日にフリーエージェントになりましたので阪神が獲得調査に乗り出し契約→入団となりました。
主な球種
フォーシームとブレイキングボールでカーブを投げまして、この2種類の球種しかないと言われていますが、昨シーズン実はこのケラー投手、フォークボールを投げ分けています。
スプリットの様な軌道で落ちる球を持っていますので、日本でこのフォーシームとカーブそれにプラスしてスプリット、フォークボールを加えれば、十分にクローザーとして通用することかと思われます。
連投困難 岩崎の抑え
一部では岩崎投手が抑えになるかという話もありますが、現実的には難しいことが予想されます。
2021年シーズンも首脳陣は岩崎投手が3連投以上にならないように、相当気を使って投手起用をしてきました。
故障されてしまっては元も子もないからです。
しかしクローザーともなればチームがリードしているときはある程度の連投も覚悟しなければなりません。
岩崎投手は2021年6月1日から3日の交流戦、オリックスとの対戦カードで3連投していますが、3試合で2敗しています。
カイル・ケラーを守護神に
やはり2022年シーズンはカイルケラー投手をクローザーにせざるを得ないのがチーム状況だろう。
しかし、カイル・ケラー投手に加えて岩崎投手も9回に配置し、「ダブルストッパー」というのもアリかもしれない。
そして8回にアルカンタラ投手・7回は小林慶に小川一平と新たな布陣で挑むのもいいだろう。
2021年シーズンは7回の中継ぎで苦戦した阪神タイガース。
2022年ペナントも6回以降の継投策が試合を左右することになりそうです。
その視線、野球スコアラー
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