ベール脱ぐ怪物
2022.1.17 デイリー
阪神ドラフト1位の森木大智投手(18)=高知=が6日、鳴尾浜で初めてブルペン入りした。新人合同自主トレの第3クール初日。平田2軍監督が視察する中、最速154キロを誇る怪物右腕がついにベールを脱いだ。
また同2位・鈴木勇斗投手(21)=創価大=、同3位・桐敷拓馬投手(22)=新潟医療大=も初の投球練習を行った。大卒の両左腕は1軍・宜野座キャンプスタートが濃厚だ。
復活なるか!?西勇輝投手がカギ
昨季、大きく期待を下回ったのが西勇輝投手だ。
24試合に先発し6勝9敗 防御率3.76
中継ぎ分業制がピークのこの時代に完投が2あるのは評価できるが、本来ならばもっと活躍できるはずだ。
阪神の先発投手陣を見渡せば、最多勝の青柳投手に秋山投手、そして伊藤将司・髙橋遥人と左腕が続き、ガンケルも2021年は20試合に登板し9勝3敗 防御率2.95と飛躍的に活躍。
もし西勇輝投手が復調しなければ、阪神の先発ローテの顔触れは大きく変わりそうな2022年だ。
西純矢投手もローテ候補
もう一人の西投手と言えば2019年ドラフト1位 岡山 創志学園から入団した西純矢投手だ。
2021年5月19日の東京ヤクルトスワローズ戦で一軍初登板初先発。
投球内容は四死球4でピンチの連続であったが5回無安打無失点の好投。
その裏の阪神の攻撃で近本光司選手がソロ本塁打を放ち3-1で勝利。
ドラフト1位の高卒投手が初登板 初先発 初勝利は球団初の快挙だった。
6月6日の交流戦、先発予定だったガンケル投手が体調不良を訴えたために 西投手が代役として先発登板したものの、3イニングで3失点と、敗戦投手になってしまいました。
しかし2022年シーズンは3年目となり、ヤクルトの奥川恭伸投手・千葉ロッテの佐々木朗希投手らと同世代である西純矢投手のブレイクは、寸前であるに違いない。
高知の怪物、ローテなるか
2022年の阪神先発ローテ競争は激しい。
青柳・秋山・伊藤将司・髙橋遥人・ガンケル・西勇輝・西純矢・そして藤浪晋太郎に及川もいる。
それに加えて大学生左腕ルーキーの鈴木勇斗・桐敷拓馬も参戦すれば、総勢十数名からの先発争いになってくる。
その中で、森木投手はぶっちぎりでデビューできるのか。
未完の大器が甲子園に登場する日を、今から楽しみにしている。
その視線、野球スコアラー
